ストレス
日本人の二人に一人が感じているデータがあるそうですが、私は、もっと多いのではないかと思います。
ほぼ100%の人が、ストレスを感じたことがあるのではないでしょうか。
職場や、家庭、学校や、近所での人間関係など、
生まれながらに足が速い、遅いがあるように、ストレスの耐性も個人差があります。
ストレス耐性が弱い人は、繊細な心を持っている優しい人だと思いま
どうしても、周りを気にして、
職場で言いたいことを伝えられなかかったり、
あの人と話していると、ストレスを感じる
最近忙しくて、ストレスが溜まってきている
そうこうしているうちに、体に変化がおきます。
よく眠れない
すぐ目が覚めてしまう
頭痛、吐き気
めまいと耳鳴り
異常なダルさなどを感じる
食欲がない
食べても吐いてしまう
時に強い不安におそわれる
あくまでも例ですが、このような症状が出てきます。
病院で検査しても特に異常がないことがほとんどで、この様な場合は、大体の原因は「ストレス」
日常の会話で気軽に使っているストレスという言葉。ストレスとは一体何でしょうか?
自律神経失調症やうつ病の原因の一つといわれるストレスの正体
外部から刺激を受けたときに生じる緊張状態のこと
ネットや本では説明してあることが多いです。
?????
いまいちよく分からなくないです。
ストレスは外部からの刺激?
少し小難しい。。。東洋からだ研究所なりに解説します。
不快
不満
不安
悩み
痛い
しんどい
腹が立つ
などの、基本ネガティヴな感情がストレスと考えていいでしょう。
また、一般的に、ストレスは精神面への刺激だけと考えがちですが、暑さや寒さ、湿度や騒音や化学物質など、様々なものがストレスになります。
ストレスは大きく分けて4つあります。
①環境のストレス
朝から土砂降りで、憂鬱だ
夜間工事の騒音で眠れない
通勤時間が1時間30分もかかる
夏は暑いので、苦手だ
寒くて、外出したくない
②心理的なストレス
電車が遅れている。。遅刻したらどうしよう。
将来の生活が不安だ
人間関係がうまくいかなくて、つらい
③社会的なストレス
受験勉強のプレッシャーが大きい
仕事が忙しくて、休む暇もない
家事育児で、自分の時間がない
④肉体的なストレス
いつも肩がこってしんどい
眼精疲労がきつい
腰痛で座ることが出来ない
自律神経失調症やうつ病の原因といわれるストレスはネガティブな感情だけではありません
分かりやすい図があります。
以下の表情は、全てストレスを受けた状態です。
これらは全てストレスです。
不快
不満
不安
悩み
痛い
しんどい
腹が立つ
などのネガティヴな感情だけではなく、
喜び
驚き
嬉しい
楽しい
などの、ポジティブな感情もストレスの一つになるわけです。大なり小なり、心当たりがあるのではないでしょか。
つまり、ストレスは、良いストレスと悪いストレスがあります。
ストレスを感じると、具体的にどうなるのか??
ストレスを感じると具体的にどうなるのか??
コルチゾールやアドレナリンという副腎皮質ホルモンの分泌量が増えます。
副腎皮質ホルモンとは、どういうものか?
副腎とは、腎臓の上にある5センチほどの臓器です。黄色の丸印のものが副腎です。副腎皮質ホルモンが分泌されると、
・心拍数や血圧が上昇する
・血糖値が高まる
・血管が収縮する
そうなると、体全体にエネルギーが供給され、一時的に興奮状態になります。
日常の会話で言ったり聞いたりしたことがありませんか??やる気や、活力が出てきたときにアドレナリンが出てきた~!!と。
アドレナリンは副腎皮質ホルモンで、分泌されると心や体が興奮状態になります。
つまり、ストレスを感じると、副腎皮質ホルモンが分泌され、心身ともに一時的に興奮状態になるということです。
ネットや本でストレスこそ活力源だ!的な意見が多い理由はこの辺りではないでしょうか。
ストレスを受けると心と体が興奮状態になる反面、弊害が起こります
ストレスを受けると、興奮状態になり活動的になりますが、その一方、胃腸の働きは落ちてしまい、免疫細胞の働きも低下します。
ストレスを受けて、興奮状態になり活動的になっている反面、
消化や免疫などが犠牲にして、血圧や血糖値を上げて、体に負荷を掛け、無理やり一時的に体の活動力を高めているとも言えます。
前述したアドレナリンが出てきた~!!という状態は、ずっとは続きませんよね?逆に、いつもそうだと疲弊しそうではないですか?
つまり、ストレスを受けると心身は興奮状態になり活動的になる反面、心身には強い負荷がかかっています。
ストレス過剰の状態が続けば、心身は疲弊していき、体は力を出せなくなり、心も不安定になってくるということです。
だから、ストレスはほどほどが丁度いいといわれています。
ストレスと自律神経の関係
自律神経と体の不調は、とても密接な関係です。表裏の関係といってもいいです。
自律神経は、交感神経と副交感神経の二つがあります。
交感神経
緊張したり興奮すると、心臓が速くなり、ドキドキします。重要な商談や、第一志望の受験前、恋の告白時、音楽ライブの時、交感神経が働いています。
副交感神経
逆に、リラックスしたり、休息すると、心臓がゆっくりになり、落ち着いてきます。眠い時、家でくつろいでいるときなどがそうです。
交感神経と副交感神経は、互いにシーソーのようにバランスをとり、仕事で活動中は交感神経、休憩時間は副交感神経というように、場面に応じて切り替わりながら働いています。
ストレスを受けると、交感神経が働きます。これが、心と体の不調に繋がります。一時的なストレスにならいいのですが、過度なストレスが長期間かかってしまうと、自律神経の不調になります。
交感神経(興奮゙・活動)と副交感神経(休息゙・リラックス)の切り替えが上手くいかなくなります。
具体的には、睡眠の時間になっても、頭が冴えて眠れない。。体は疲れているのに、眠れない。。空腹感が全くないのに、食べ過ぎてしまったり、仕事が山積みなのに、無気力だ。。などの状態になります。
ストレスが原因で自律神経が乱れてしまい、体に不調が起こる
ストレス過多の人の体には、一つの特徴があります。私の経験則では、ほとんどの人が、体のどこかが固いです。
固くなる部位は人それぞれです。本人の苦手な部位や、よく使う部位が固くなっています。
肩こりや首こりだったり、腰回りだったり。最近では、眼球がかたくなり、眼精疲労の人も増えています。
ここで、ケアを行うと大丈夫ですが、仕事が多忙だったり、家事育児で時間がない人も多いです。
なかなかケアをする暇もないし、どんなケアをすればいいのか分からないですよね。
とにもかくにも、この状態を放置してしまうと、ゴリゴリの肩こりや首こり、偏頭痛や頭痛、めまいや耳鳴り、湿疹、目の疲れや眼精疲労、などの体に出る症状や、
イライラする、不安感が強くなる、急に涙が出てくる、何もやる気にならないなどの症状が心にでます。
自律神経失調症やうつ病の症状の分かりやすい図は以下です。
これらの延長線に、自律神経失調症やうつ病があると考えています。
原因不明の体調不良の正体の一つはストレス過多
過度のストレスにより、体の不調が出ている場合、病院に行っても「原因不明」と言われるだけなのです。
もしくは、「ストレスを減らしたほうがいいですよ~」と薄ぼんやりとしたアドバイスをもらった人も多いのではないでしょうか。
逆に、お医者さんもそう言うしかないのが現状かもしれません。
ということで、ストレスの対策です。
自律神経失調症やうつ病の人のストレス対策
これは簡単なようで、なかなか難しいのです。ネットや本でよく見るのが、
お風呂
ストレッチや軽い運動
バランスの良い食生活
あたりでしょうか。しかし、万人に効果があるものはありません。なぜなら、ストレスを受ける受けないも人によって違うからです。
例えば、残業が続いているというストレスの場合、自分の時間が少ない、睡眠時間が少ないなどの理由で残業をストレスに感じる人もいれば、
逆に、仕事が好きで好きで仕方ない場合、残業も苦にならない人もいます。
ストレスの受け方は、十人十色なのです。
また、ストレスを感じない自分になる的な考えもあまりオススメできません。もちろん否定してはいません。
素晴らしい対策だと思いますが、これは、心と体にある程度余裕がないとトライしづらいですからね。
ストレス過多で心と体がいっぱいいっぱいの時に、なかなか難しいのではないかと思います。
東洋からだ研究所のストレスの対策
気持ちのいいこと
楽しいこと
体が楽に感じること
笑えること
これらをやってみてください。上記に当てはまることを行う時間を、一分でも一秒でも作ることをオススメします。
例えば、漫画や動画を見て思いっきり笑ってもいいし、好きな音楽を聴いて、歌ってもいいです。
お友達とおしゃべりをしてもいいです。一人で旅行もいいでしょう。
それが分からない場合は、探してみてはいかがでしょうか??
自分って、何が好きなのかな~何をしていると、気持ちいいのだろうか?と、自分と向き合う機会にしてもいいかもしれませんね。
ストレスが原因で自律神経失調症やうつ病になった人で、なかなか改善しない場合一度ご相談ください
お気軽にご相談ください。
・050-3595-1677(平日10~20時)
・火水金土の10~20時診療(予約制)
当院は、自律神経の乱れからくる症状を専門にしています。なかなか改善しない肩こりや首こりは、自律神経が関連しているケースが多いです。
耳鳴り、めまい、自律神経失調症、不定愁訴、原因不明の体や心の症状にも対応しています。
病院で、原因不明とされた症状も、自律神経の乱れを改善する当院の施術で、改善したケースは枚挙にいとまがありません。
科学的な根拠はありません。しかし、ストレスを受けて、自律神経が乱れている体には特徴があります。
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