身体の状態(当時)

①首の前側が「鉱石」のように固い　…　胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)がガチガチでした。これだと頭に血液が行きにくいので、脳が酸欠になり、頭痛になりやすいです。また、目が疲れやすく、寝ても疲れが取れなかったり、甘いものが欲しくなったりします。

②肩が前に出ていた(巻き肩)　…　長時間のデスクワークをされていた影響でしょう。あごが前に出て、肩も前に出て、背中が丸くなる。こ～んな感じです。

もしあなたがデスクワークをしているなら心当たりありませんか？？胸が狭くなるので呼吸が浅くなり、頭痛の原因になります。また、背中が丸くなると、自律神経が乱れやすくなります。

③手足の冷え　…　全身の血流が落ちてしまい、色々な不具合が出やすくなります。マオさんは頭痛に出たのでしょう。運動不足と自律神経の乱れからだと感じました。

頭痛・偏頭痛・蓄膿の施術内容と経過

大きな特徴は、背骨の歪みが大きかったこと。

肩が前に出ている身体を、無理やり後ろにする必要はありません。背骨を調整してあげると、肩は自然といい位置に収まります。

骨格の歪みは正常な人も大なり小なりあって自然ですが、マオさんは大き過ぎたので整体で調整。それをしてからでないと施術の効果が落ちてしまいます。

次に、後頭部と前の首にアプローチ。ここは頭への血液の通り道です。かたくなると、血流が落ちてしまい、頭痛の原因になります。最後に、自律神経が整うポイントに鍼灸を行いました。

施術をまとめると

①背骨の歪みを調整

②頭への血液の通り道を作る

③自律神経を整え、全身の血流と免疫力を上げる

これを週一回のペースで一カ月半行うと、頭痛は解消され、蓄膿症も楽になりました。

私が感じたこと

頭痛を解消するために、頭や首の血流をよくする施術を行った結果、蓄膿も改善されたことはある意味当然かもしれません。

血液を含めた水分は、体重の６０～70％を占めます。その循環を良くしてあげると色々な不具合が改善する土台になると感じました。

運動や入浴がいいとされているのはそのためです。セルフケアとして皆さんも行うといいでしょう。

マオさんの感想文

「私はちくのう症で長年併発の頭痛に悩まされていましたが、ハリを体験したことによって軽減され、

今では元凶の鼻までもスッキリしてきました！！

朝起きた時のすがすがしい気分を味わえるたびに近藤先生の仙人のような技に感謝感謝でございます。

今後とも私の人生のテンションのためにもよろしくお願いいたします。」

カラケンから一言

マオさんは、開業当初からのクライアントさんで、当時は独身でバリバリ仕事をされていました。

海外にも仕事や旅行で頻繁に行き来し、「超多忙なキャリアウーマン」の印象でした。ユーモアに溢れ、自由な発想をお持ちでとても魅力的な人です。

しかし、仕事のプレッシャーやストレスからか、お身体はかなりつらそうで、毎日頭痛が起こっている状態でした。「とにかく頭痛を何とかして欲しい」と、友人のご紹介で来院されました。

今はご結婚され、一児のママさんです。こうやって、クライアントさんの歴史を感じることができることも、治療家の醍醐味だと思います。

今後ともよろしく願いいたします。

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東洋からだ研究所

近藤　隆　鍼灸治療家

施術件数１００００件以上。東京中野駅５分にある自律神経専門の鍼灸整体院「東洋からだ研究所」代表。心と身体に役立つ情報をお届けしています。