朝のだるさ、頭痛…実は“睡眠中の熱中症”かもしれません|中野の自律神経専門鍼灸師が教える対策とは?

夜、クーラーを朝までつけっぱなしにすると冷えすぎが心配。
だから2〜3時間タイマーにして、窓を閉め切って寝ている。
──そんな方、少なくないと思います。

でも朝、体がだるくて頭が重い。
首や肩もこっていて、なんだかスッキリしない。
部屋の空気はムシムシして、寝たはずなのに疲れが取れていない。

それ、もしかすると
「睡眠中に熱中症」になっているのかもしれません。

本来、体を休めるはずの睡眠で、体力を奪われている。
この記事ではそのメカニズムと、今日からできる対策をまとめました。

実は4割が室内で起こっている「見えない熱中症」

熱中症というと、炎天下で運動中に倒れるイメージを持つ方が多いかもしれません。
でも実際は、熱中症の約40%が室内で起きているというデータがあります(総務省消防庁調べ)

気温がそこまで高くなくても、湿度が高いだけで室内熱中症は起こります
特に、寝ている間に起こるケースが非常に多いと私は感じています。


睡眠中に熱中症になる流れとは?

たとえば、こんな寝方をしていませんか?

  • クーラーは体に悪そうなので2〜3時間で切るタイマー設定

  • 外気を遮断するため、窓をしっかり閉めて眠る

この状況下で、睡眠中に体内で起きていることを流れで見てみましょう。

  1. クーラーが切れる

  2. 室内の湿度が上がる

  3. 汗をかいても蒸発しにくくなる

  4. 体温が下がらない

  5. 自律神経が「体温が高い」と判断して、さらに発汗を促す

  6. 体温が上がり続け、水分が失われていく

  7. 起床時には「なんとなくダルい」「頭が重い」「肩がこる」といった不調が出る

この状態、まさに**“睡眠中の熱中症”**なのです。


汗が蒸発しなければ、体は冷えない

ポイントは湿度です。
体は汗をかいて熱を逃がそうとしますが、湿度が高いと汗が蒸発せずに肌に残ったままになります。
すると体温が下がらず、体にどんどん熱がこもる。

これは一晩かけて、知らぬ間に身体を脱水させているようなものです。


睡眠中の熱中症を防ぐ3つの対策

寝ている間に熱中症になるのは、じつは「湿度」と「体温調節のズレ」が原因です。以下の3つを実践すると、体への負担がかなり軽減されます。

1. 風を通す。湿度をこもらせない。

扇風機やサーキュレーターを使って、部屋の空気をゆるやかに循環させましょう。
ポイントは「風を体に直接当てないこと」。天井に向けて風を送ると、室内全体が混ざって湿度も体感温度も下がります。
窓を少し開けて一晩中回しておくと、朝のだるさがかなり違います。

2. お腹と足を冷やさない

クーラーを一晩中かけると、体の芯まで冷えてしまいます。
特にお腹と足元の冷えは、体調不良の原因になりがち。
寝るときは、腹巻やレッグウォーマーのような「ぬくもりのある布」を身につけるのがおすすめです。
目安は「くるぶしの下を覆う」こと。ここは血管が表面に近く、冷えに敏感な場所だからです。

3. 氷枕を活用する(頭寒足熱)

頭を冷やすと、寝苦しさが和らぎます。
「頭寒足熱(ずかんそくねつ)」という言葉があるように、東洋医学でも理にかなった養生法です。
私はタオルにくるんだ保冷枕を使っています。体に熱がこもりやすい方や、頭が火照るタイプの方にはとくにおすすめです。

暑い時期の体調不良と自律神経の関係

熱中症とまではいかなくても、
朝から頭が重い、なんとなくダルい、肩がこる、眠ったはずなのに疲れが抜けない——
こうした症状が続くようであれば、自律神経の乱れが関係している可能性があります。

実は、湿度が高いと汗がうまく蒸発せず、体温が下がりません。
すると体は「もっと体温を下げよう」と余計に汗をかこうとし、
水分がどんどん失われて、血流も悪化し、さらに自律神経に負担がかかります。

この“負のループ”が、だるさや頭痛、首肩のこりといった体調不良の正体かもしれません。

身体が暑さに対応しきれず、なんとなく調子が悪い。
それが長引いているようなら、一度「自律神経の状態」を見直してみませんか?


睡眠中の熱中症を防ぐには、室内環境だけでなく、身体そのもののコンディションも重要です。
当院では、自律神経の乱れに着目し、身体の土台から整える施術を行っています。
詳しくは「施術方針と施術の流れ」をご覧ください。

▶︎ 施術方針と施術の流れはこちら

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