【6月〜10月の体調不良】その原因、「熱」が関係しているかもしれません
6月ごろから、なんとなく体調が優れない日が増えていませんか?
実は毎年この時期から10月ごろまで、
体調を崩す方が一気に増えてきます。
もちろん原因はさまざまですが、
私が長年の臨床でわかったことがあります。
それが——
**「身体に熱がこもると、自律神経が乱れやすくなる」**という事実です。
「冷え」は不調の原因としてよく知られていますが、
実は「熱」もまた、身体にとっては大きなストレスになります。
東洋医学ではこの“余分な熱”を「熱邪(ねつじゃ)」と呼びます。
私はこれを「プチ熱中症」、あるいは「夏の風邪」と考えています。
プチ熱中症は夏の自律神経の乱れ

倒れるほどじゃない。でも、しんどい…
「熱中症」と聞くと、命にかかわるような重症を想像する方が多いと思います。
でも実際には、
そこまでいかなくても、熱で体調を崩している人は多いのです。
それが「プチ熱中症」。
特に、まだ日差しに慣れていない6月〜10月の間は、
熱が身体にこもりやすくなります。
東洋医学ではこの状態を「熱邪(ねつじゃ)」といい、
放っておくと自律神経のバランスも崩れていきます。
プチ熱中症のサインは「なんとなく不調」
以下のような状態が続いていませんか?
まぶたが重たく、目元がスッキリしない
後頭部を触るとじんわり熱を感じる
首や肩のコリがいつもより強い
たっぷり寝たのに、朝からだるい
頭の中が熱っぽく、ぼーっとする
のどの痛み・咳・鼻水など、風邪のような症状(特に足が冷える)
これらはすべて、身体のオーバーヒートによる可能性があります。
大事なのは「こもった熱を抜く」こと
健康なときなら、一晩ぐっすり眠れば回復できるはずの不調。
でも…
ストレス
睡眠不足
疲労の蓄積
これらがあると、自然治癒力が追いつかず、回復が遅れます。
だからこそ、
こまめに熱を抜く習慣がとても大切なのです。
熱中症対策=頭寒足熱。ただし現実的に。

東洋医学では
「頭を冷やし、足を温める」=**頭寒足熱(ずかんそくねつ)**が理想です。
でも、真夏に足を温めるのは現実的ではありませんよね。
そこで、まずは“頭を冷やす”だけでもOK。
対策はこれだけ!
帰宅して少しでも日差しを浴びたなと思ったら、
「首や後頭部を5分ほど冷やす」
これだけで、体調がグッと回復するケースも多いです。
冷却シートやアイスノンで十分。
100円ショップにも売っています。
ポイントはこの3つ
首から上を冷やすこと
→ 首から下を冷やすと、逆に身体全体が冷えてしまいます。できれば横になって冷やす
→ リラックスして熱を抜くのが理想的です。「帰宅後すぐ」がベスト
→ 熱がこもった状態を長引かせないことが大切です。
熱を抜けば、自律神経も整いやすくなる
スマホやパソコンと同じで、
人間も“熱がこもると動きが鈍く”なります。
頭の熱を抜くと——
呼吸が深くなり、血流が整い、
自律神経のリズムも戻りやすくなります。
最後に:それでもスッキリしないなら
「なんか調子が戻らないな」と感じる場合は、
単に“熱を冷ますだけ”では間に合わないサインかもしれません。
そんなときは一度、
後頭部・背骨・手足の冷えなど
「自律神経が乱れた身体そのもの」を整えてみてください。
東洋からだ研究所では、
自律神経専門の鍼灸整体で、
あなた本来のリズムを取り戻すお手伝いをしています。
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近藤 隆 鍼灸治療家
施術件数10000件以上。東京中野駅5分にある自律神経専門の鍼灸整体院「東洋からだ研究所」代表。心と身体に役立つ情報をお届けしています。










